PERFORMANCE FILE 002

HIP ROTATION

股関節

下半身リードの本質は、股関節にある。

「もっと下半身を使え」というアドバイスを受けたことのあるゴルファーは多い。しかし、下半身リードの「リード」が何を意味するか、身体機能として整理できている選手は意外と少ない。ボトムアップで考えると、その答えは股関節にある。

股関節は、骨盤と下肢をつなぐ起点であり、体幹への力の橋渡し役でもある。股関節が機能していなければ、下半身リードは意識だけで終わり、身体として実現しない。

股関節の役割と回旋機能

股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ球関節であり、屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋の6方向に動く多軸関節です。ゴルフスイングではこの複合運動が、スイング全体を通して連続的に使われます。

特に重要なのが回旋(内旋・外旋)の可動性と、骨盤を支えながら動く「支持性」です。テークバックでは後ろ足の股関節が外旋しながら骨盤の回旋を支え、前足の股関節は内旋で動きを受け止めます。切り返しからインパクトにかけては、この関係が逆転しながら骨盤の前方回旋を生み出します。

股関節が適切に機能することで、骨盤・体幹と下肢の「分離運動」が成立します。この分離運動こそが、下半身リードの正体です。可動性だけでなく、支持しながら動かす制御能力がそろって初めて機能します。

股関節が使えないときに起こること

股関節の回旋可動域が不足すると、本来股関節が担うべき動きを腰(腰椎)が代わりに行います。腰椎の回旋は構造上わずかしか許容されていないため、代償が続くとゴルフ腰痛の素地になります。また膝や足部が内側・外側に崩れることで、下半身の力が逃げる代償も見られます。

  • トップで股関節に「詰まり感」がある → 可動域・支持性の問題
  • 切り返しで骨盤がうまく使えない → 下半身リード不全
  • インパクトで左側が止まらない → 支持性不足による代償
  • スイング中に腰が過剰に動く → 股関節の代わりに腰椎が動いている
  • ゴルフ腰痛・股関節の違和感・膝の不安定感

これらはいずれも、スイング技術の問題として扱われることが多いですが、身体機能として見ると股関節の可動性・支持性・制御の問題として整理できることがあります。

いろどり鍼灸接骨院の評価視点

当院では股関節の可動性だけでなく、支持性・骨盤制御・体幹との分離運動を含めて整理します。「柔らかいのに使えない」「可動域はあるのに詰まる」——そのような状態の背景には、制御の問題があることが少なくありません。

柔軟性の問題なのか、コントロールの問題なのかを見分けることが、ゴルフのための股関節評価では重要です。どちらかに偏った評価では、根本的な解決につながらないことがあります。三木市でゴルフのコンディショニング・動作改善を行う当院として、身体機能の側から整理します。

競技者へのメッセージ

プロゴルファーや研修生の方では、ラウンド数が多くなるほど股関節への累積負担が蓄積します。再現性が落ちてきた、腰が重い、切り返しで違和感がある——そのような状態の背景に、股関節機能の変化が関係していることは少なくありません。

また競技ジュニアでも、成長期における股関節の柔軟性・支持性の変化が、スイングの再現性や腰への負担に影響することがあります。ゴルフパフォーマンスを支える身体づくりの一環として、股関節の評価を位置づけています。

— NOTE —

評価の詳細手順・介入の方向性・股関節と骨盤の連動評価プロセスについては、来院時の個別評価または技術者向けセミナーでお伝えしています。

ゴルフの身体評価・コンディショニングについて、まずはLINEからお気軽にご相談ください。
三木市でプロ・研修生・競技ジュニアのサポートを行っています。

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